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ライバルとの激しい競争の中、そして激しい世の中の変化の中、どうやったら勝ち残ることができるのか?どうやったら、ライバルから頭一つ抜けるアイディアが出ないか?
日々さまざまな情報を取り入れながら、「画期的なアイディア」を考えているはずです。
しかし多くの場合、何度考えても同じ答えや、同じようなアイディアしか出てこない…。
ということで悩まれています。
私自身もサラリーマン時代、同様のことで悩んでいました。
よくある会社の決起会や会議などで、社長などの上層部や役員がいうことは、大抵決まって決まっています。
- 「お客様に付加価値を提供しろ!」
- 「個々の生産性を上げろ!」
- 「単価をあげる努力をしろ!」
など、それっぽいようなことや方針をいろいろ言いますが、結局言っている内容は特に変わりませんでした。
しかもそのアイディアは、会社の経営者層が考えるのではなく「それを考えるのが現場の仕事だろ!」とほとんど丸投げされる状態でした。
それを毎年のように繰り返していました。
つまり、新しいアイディアや画期的なアイディアは、そんな簡単に出るものではないということです。
では、どうしてこんなにアイディアが出にくい状況になってしまっているのでしょうか?
実は、その解決策は、いくら勉強して知識を身につけても出てくるものではありません。
なぜなら、ある「考え方」・「固定観念」があることで、自分で自分のアイディアの枠を狭めてしまっているからです。
言い換えるとこの「固定観念」さえ変えてしまえば、アイディアは以前よりはるかに出やすくなります。
この固定観念とは何かというと「セルフイメージ」です。
それは「あなたはどんなビジネスをしていますか?」
と質問をされた問いに対しての「あなたの『答え』」です。
例えば、あなたが焼肉店を経営しているのであれば「飲食業」。
保険を扱う営業マンなら「保険業」などなど。
あなたがどんな仕事をしているのか?という問いに対してあなた自身が考えるいる「事業」「ビジネスのイメージ」が「セルフイメージ」になります。
この「セルフイメージ」が、あなたの「ビジネスの枠」になります。
そして、問題はここです。
あなたが一生懸命考えるアイディアは、あなたが考えた「セルフイメージ」の枠の外のものは出てこないというものです。
飲食業であれば、出てくるアイディアは、飲食業で浮かぶアイディアしか浮かんできません。保険業であるなら、同様のことが言えるということです。
もし仮に「物流に関する事業」をしている人に、「飲食業のアイディア」を投げかけたとしても、「それはうちの仕事ではない」「うちの業界には当てはまらない」となり一蹴されてしまいます。
なぜなら、この「セルフイメージ」があなたのアイディアの枠を狭めてしまっているからです。
では、どうすればいいのか?
セルフイメージ」を変える。もしくはその枠を広げる作業をすることで、
あなたの「セルフイメージ」を定義し直すということです。
枠を広げることで、今まで使えないと思っていたアイディアが、新しい検討材料として取り入れることができるようになります。
もし飲食業であれば、「飲食業」ではなく、
「食べ物を通じてお客さんに幸せを提供する仕事」と自社のビジネスの定義を広げてみるということです。
これをするとどうなるかというと、「食べ物を通じてお客さんに幸せを提供する」ことならば何をしてもOKだよね?ということになります。
例えば、店舗を構えずに、デリバリーサービスを始めても良いかもしれません。
お客さんのところへ訪問して現地で料理するケータリング型を始めても良いかもしれません。
毎月オススメのレシピや実際の料理を提供する月額サービスを始めても良いかもしれません。
つまり、セルフイメージを広げることで「『飲食業』=『店舗を構えてそこで料理を提供する』」という固定観念を広げて、店舗を構えなくてもサービスは提供できるのではないか?という風にアイディアを広げることもできるということです。
ちなみに、以前の僕は、自身の仕事を「問屋・商社の営業」と思っていました。
なので、「商品を横に流すことが仕事」。だからそれ以外の仕事は、断る。受けるべきではない。と考えていました。
しかし、この「セルフイメージ」を広げることで、出てくるアイディアが一変し、働き方も大きく変わりました。
「問屋の営業」と考えていたセルフイメージを「流通業を通じて、お客さんの利益を最大化させる仕事(人間)」と定義し直しました。
それによって、
- Webのサポートや、チラシなどの販促活動の手伝いをすること
- イベントを企画してメーカーさんとお客さんの橋渡しをし、且つ商品の価値が伝わるようにして値引きを抑えるようにすること等
今までなら浮かぶことすらなかったアイディアや、「仕事ではない…」と判断していたことが「これをやってお客さんの売上が上がるならやった方が良いよね」という基準に枠が広がったことで、どんどん実行するようになりました。
結果ライバルに圧倒的な差をつけることができるようになりました。
もし、あなたが自分の仕事を「○○業」と今まで定義していたのなら、改めて定義し直すことをしてみてはいかがでしょうか?
それだけでも、出てくるアイディアが変わってきますよ。
Fluff Up Support 代表/若手士業イノベーション協会 代表理事 岩脇政憲
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