DREAMJOB Innovation Lab

若手士業イノベーション協会×DREAMJOB Innovation lab 「負荷価値をやめる」

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今は情報があふれている時代です。何でも簡単に手に入りモノには困らない時代になりました。言い換えるとモノが溢れている世の中とも言えます。

裏を返すと、ビジネスの面で考えるならば、それだけ競争が激しくなったということにもなります。生き残るためには当然、たくさんのライバルと競争をしていかなければいけません。

「では、競争の中でどうやった勝ち残るか?」という話になるのですが、この質問を投げかけると、当然のごとく出てくる話があります。

それが「付加価値」という言葉です。

おそらく100人聞いたら、96%以上の方が答える解答のはずです。あなたご自身でも、1日1回はどこかで口にしているのではないでしょうか?

しかしこの「付加価値」。正しく提供することができれば、あなたの商品やサービス、あなた自身の価値を大きくあげることができますが、一歩間違えると悲惨な目にあいます。

これまで多くの方にお会いしお話を聞きした中で、実は多くの方が、この「付加価値」を間違った形で認識してしまい、結果的に、自分の首を絞めてしまっている。ってことが多かったりします。

では、あなたがご自身のビジネスの中で考える「付加価値」とはどのようなものでしょうか?

  • 例えば、
  • 誰よりも早く電話に出る。
  • 誰よりも朝早く納品する。
  • 誰よりも早く情報を届ける。

などが挙げられるでしょうか?

確かに、一見お客さんにとって魅力的で「付加価値」の内容かもしれません。しかし、この方向性で進んでいくと様々な問題が生じてきます。

  • 例えば、
  • やればやるだけ自分の時間がなくなる。
  • モチベーションの維持が大変。
  • どんどん働く時間が増えて行く。
  • 売上が頭打ちになってしまう。

など。
つまり「限界」が生じてしまうということです。

このように、やればやるほど自分が大変な思いをする。労力ばかりが増えて行く。このような価値の提供の仕方を、私は「負荷価値」と呼んでいます。「負荷価値」はやればやるほど、あなたの首を絞めていきます。

もし仮に「とにかく商品・サービスを安く提供すること」や、「値引きをすること」が付加価値と考えられている場合は、最悪のパターンです。売上は伸びるかもしれませんが、どれだけ頑張っても、手元に利益が残りません。利益が残らなければ、売上を取りに行かなければなりません。しかし、次に取る仕事も値引きをしてしまうので、結果仕事だけで増えていくという、悪循環にはまります。まさに貧乏暇なしになってしまいます。これは、一番避けて欲しい「負荷価値」の提供の仕方になります。

一見、聞いてみると当たり前と思うことかもしれませんが、意外と多くの会社が「負荷価値」によって、大変な思いをしてしまっています。

  • では、どうすれば良いのか?ということになりますが、それは「正しい付加価値」を理解するということです。
  • 自社は、お客さんに何を提供しているのか?
  • お客さんにどうなってほしいのか?
  • 自分の存在価値はなんなのか?

自社だからこそをできることを提供していく。

もし今取り組もうとしていることが、やればやるほど、あなたの時間を奪う。限界が見える。結果的に首を締めることが想像できるのであれば、、その施策は負荷価値のサービスである可能性が高いです。

改めて、あなたはお客さんに何を提供しているのか?是非考えてみて頂けたら嬉しいです。

若手士業イノベーション協会 理事長 岩脇 政憲

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