DREAMJOB Innovation Lab

若手士業イノベーション協会×DREAMJOB Innovation lab
「無駄なことも大事!」は本当か?

「無駄だと思っていたことも積み重ねたら大きな結果に繋がった」
だから無駄なことはない!
無駄なこと大事!
って話時々ありますよね。

スティーブ・ジョブズも、一回Appleを追い出され、その後にピクサーを立ち上げ
成功収めて再びAppleへ戻ってきました。

その後の大学の卒業のスピーチで
「点と点を繋ぐことで、必ず価値は生まれるし、人生に無駄なことはない」
ということを言っています。

確かに、その通りだと思っています。
ただ、考える際の注意が必要だと考えています。

クライアントさんの商品設計や棚卸しをする時に、本人は無駄だと思っていたことを繋いで、大きな価値に変えるお手伝いをしています。しかし、ここにも大きな落とし穴があります。

それは「あくまで結果論」だということです。

つまり
「無駄だった」ということは、振り返ってみた時に初めて
「あーあれは無駄だったな」と判断を下します。

やる以前から無駄なことをしたい人はいないですし、する必要はない。ということです。

「無駄だと思って無駄はしていない。振り返ってみると無駄だったという分析になるだけで、当時は『これが最短だ!』と思って実行をしています」

これは、イチロー選手が稲葉選手と対談をしていた時に言っていたことです。

ビジネスをしていると、
「コツコツやることが大事」
「小さなことの積み重ねが大事」
「何気ないことが後々重要になる」
というようなことを会社員時代は先輩や上司から言われます。
確かにいう通りです。ただ、なぜか「無駄なこと」に対しても同じことと解釈しがちです。
僕自身も、無駄なことを積み重ねることも大事だ!いずれどこかで役に立つ!
と解釈をして、会社員時代は過ごしていました。

でも、人生は有限です。
元の話、ビジネスは、自分がやりたいことを実現させるためのツールだと考えています。
となると、無駄なことをすればするほど、ビジネスの成長は遅くなり、自分のやりたいことをやる時間を削っていくことになります。

確かに、無駄を積み重ねるからこそ見える景色や発見もあると思いますが、
それは数少ない一部の成功体験だと考えています。

基本的には、いかに最短で欲しい結果が手に入るかを自分なりに考え、突き詰めていくことがビジネスだと僕は考えています。

あなたはいかがでしょうか?
ぜひ、今取り組まれていることを
見直されてみてください。



Fluff Up Support 代表/若手士業イノベーション協会 代表理事 岩脇政憲





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