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「老後資金のためのリバースモーゲージとリースバック」

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老後資金について

老後資金2,000万円問題がニュースで取り上げられ、「老後生活が20年~30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になる」と金融庁公表の報告書に記載されていたことが話題となりました。

預貯金などの金融資産が少なく主な財産は自宅という方に、老後資金を捻出する方法として、リバースモーゲージやリースバックなどの方法があります。

特にお子さんがいらっしゃらない方やお子さんが自宅に住まない方など、亡くなられた後にご自宅が売却されると見込まれる方は、生前にこのような方法を使用して老後資金の捻出を検討してみてはいかがでしょうか。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは自宅を担保として銀行から融資を受け、受けた融資は死亡時に担保不動産を処分して、返済していく仕組みのことです。

リバースモーゲージの最大のメリットは、自宅を手放さず、融資という形で現金を受け取ることができることで、老後資金を捻出して自宅を終の棲家として死ぬまで住むことができます。また、融資に対する返済のうち元金は死亡時に一括して返済していくので、毎月の返済は利息のみと少額の返済で融資を受けることができます。

デメリットは、長生きすることで融資限度額まで資金を使い切ってしまう可能性があります。融資限度額を超えるとそれ以上に融資を受けることはできず、死亡時に自宅を処分しても借入が残ってしまうというリスクが残ります。また、不動産価値の下落・金利上昇のリスクもあり、状況に応じて元金返済・毎月の利息支払の増加などが懸念されます。

リバースモーゲージは金融機関によって資金使途が自由だったり、限定されていたりと異なります。ご自身の状況に合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

リースバック

リースバックとはセールアンドリースバックのことで、自宅を不動産会社などに売却し、買主である不動産会社などと賃貸借契約を結んで家賃を支払うことで、そのまま自宅に住み続けることができる仕組みのことです。

リースバックの最大のメリットは、自宅を売却するタイミングで多額の資金を取得することができ、その後も家賃を支払うことで自宅に住むことができます。また、所有者が不動産会社などになるため、固定資産税や火災保険などの負担がなくなります。

デメリットは、リースバック後家賃を払い続けなくてはならないので、長生きすることで支払う家賃の総額が大きくなってしまいます。段々と家賃の負担が重荷となってくると死ぬまで自宅で住むことができなくなってしまう可能性もあります。

リースバックは単純な自宅の売却と異なり、その後も住み続けることができますので、まとまった資金が必要になった際には検討してみてはいかがでしょうか。

どちらを選択するか

リバースモーゲージとリースバックのどちらを選択するかは状況によって変わっていきます。

リバースモーゲージは不動産価値が融資限度額に影響していきますので、マンションなどの建物中心の不動産は、建物は段々と資産価値が下がっていってしまいますので、きちんと土地がある一戸建てでないと難しくなることもあります。

リースバックの場合、売却時に多額の現金が入ってきてさらに自由に使うことができるのが良い点ですが、リバースモーゲージの場合は、月々年金の上乗せ分のみ現金を受け取るなど少しずつ現金を受け取ることもできるのが良い点です。

リバースモーゲージもリースバックも長生きすることでデメリットが出てくる傾向にあります。どちらを選択するにせよ、ある程度の年齢になってから選択していく方が後に問題が出てくることは少ないでしょう。

また、どちらの方法もすぐに実行できてお金が入るものではないので、事前に相談していくことが好ましいと思います。



税理士 中村 武志

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