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不動産投資はいつから始める?
サラリーマンが不動産投資を行う場合、何歳から始めるのが良いのでしょうか。
みなさん個々の状況に応じて、不動産投資を始める時期は種々様々かと思います。20代・30代・40代・50代と一定の条件がクリアできればいつでも不動産投資を始めることができます。
そんな中で不動産投資を始める年齢を30歳という若い年齢から始める利点について、ここでは述べていきたいと思います。
30歳という年齢
30歳という年齢は色々な状況が変わってくる年代で、結婚・出産・仕事でも大きな変化が出てくる年齢となっています。
厚生労働省発表の令和元年の平均初婚年齢は夫31.2歳・妻29.6歳と、平均初婚年齢は30歳を前後となっており、厚生労働省発表の令和元年の第1子出生時の母の平均年齢は、30.7歳と出産年齢も30歳に近い年齢が平均となっています。
また、職場よって変わってきますが、仕事では30歳前後で管理職や責任者になることが多くあります。
こんな30歳という年齢ですが、仕事・生活ともに色々な変化が起きる時期ですが、この時期に不動産投資を考えてみるのも一つの方法です。
なぜ、30歳なのか?
金融機関の融資可能期間は35年融資可能の金融機関が多くあります。投資用不動産を購入する場合、30歳で35年の融資を組むと65歳で返済が完了します。
また、サラリーマンの定年についてですが、現在、60歳定年で65歳まで再雇用を行うのが一般的ですが、今後、65歳定年で70歳まで再雇用に変わっていきます。
年金に関しても、支給開始年齢が段階的に引き上げられ、若い世代の年金支給開始年齢は65歳からの年金支給となってまいります。
これまで見ていただいたとおり、キーワードは「30歳」・「35年」・「65歳」です。
30歳で不動産投資を始めるとどうなる?
①リタイア後の不動産活用
30歳で不動産投資を行った場合、サラリーマンの現役時代、定年退職するまでに借入金の返済が完了します。
65歳からのリタイア後のセカンドキャリアでは借入金の返済は無くなり、家賃収入のみが入ってくるようになります。
将来的にまとまった現金が必要となったときには不動産を売却して現金化することも可能です。
②ご自身に万が一のことがあった場合
サラリーマン現役時代にご自身に万が一のことがあったときには、不動産投資の借入金について、団体信用生命保険に加入していれば借入金は0になります。
その後、残された遺族には借入金の返済は無くなり、家賃収入のみが入ってくるようになります。
将来的にまとまった現金が必要となったときには不動産を売却して現金化することも可能です。
③不動産の現金化
サラリーマン現役時代に現金が必要となってしまった場合にも売却して現金化することができます。
ただし、売却代金から借入金の残金の返済をしなくてはならないので、手元に残る現金は少額となってしまいます。
注意点
ここまで見てきた前述の内容を行うための注意点としましては2点あります。
1点目は、購入する不動産の築年数が古いと35年の融資期間で借り入れを行うことができなかったり、65歳の借入金返済完了した後、家賃が入らないなど不動産の状況が想定していた状況とは違う状況が生ずる可能性があります。
2点目は、高額な借入金の場合、団体信用生命保険の加入ができない場合がありますので、不動産投資の規模にも注意が必要です。
結論
サラリーマン現役時代は保険という役割を持たせながら、将来の資産形成をすることができ、定年退職後のセカンドキャリアでは私設年金として、後々の生活を安定させるための手助けに使うことができます。
不動産投資を行う場合、このような観点から不動産投資を始めるのも一つの方法です。30歳という若い年齢ですが、一度、不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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