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令和2年分の確定申告会場の対応について

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確定申告

確定申告を行う場合、税理士に依頼して確定申告をされる方、自宅で確定申告を作成・提出される方、税務署などの確定申告会場に行って確定申告を作成・提出される方などがいらっしゃるかと思います。

e-taxの普及に伴い、自宅で確定申告を作成・提出される方も増えてきていると思いますが、まだまだ税務署などに行って自分で確定申告をされる方が多いのが現状です。確定申告時期の税務署の混雑状況などからも多くの方が税務署に訪れて確定申告を行っているのがわかります。

新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年分の確定申告会場の対応が例年と異なりますので、事前に税務署の確定申告の対応について見ていきたいと思います。

確定申告会場における感染防止対策

税務署側の対応

  • 会場レイアウトの見直しによるソーシャルディスタンスの確保
  • こまめな換気・消毒の実施、会場内は手指消毒液を設置
  • 職員はマスク・フェイスシールドを着用しての対応
  • 外部会場の追加借り上げによる会場開設期間の拡大
  • 公的年金を受給している方は期間前(2月16日よりも前)から申告相談実施
  • 入場時間を指定した整理券の発行



納税者側への対応

  • 入場時に検温実施して、37.5度以上の発熱がある場合、咳などの風邪の症状がある場合、検温にご協力いただけない場合などは入場が断られる場合があります
  • 会場では常時マスク着用、会場入り口などで手指消毒が求められます
  • 少人数での来場として、基本的に申告する方おひとりでの来場が求められます。介助を要するなどの理由により複数名での来場の場合も必要最低限での来場が求められます


確定申告会場の入場

令和3年2月16日(火)から令和3年3月15日(月)までの確定申告期間中の確定申告会場への入場には入場整理券が必要となります。

入場整理券は各会場にて当日配布となります。また、国税庁のLINE公式アカウントを通じてオンライン事前発行も行われます。(電話での事前発行はしていません。)

入場整理券は来場者1名の申告相談が可能となっており、ご夫婦お二人の申告相談の場合には、ご夫婦それぞれが入場整理券を取得する必要があります。

入場整理券のオンライン事前発行の申込みは、令和3年1月12日以降、順次開始する予定となっています。
ただし、作成済みの確定申告書を提出する場合など、相談を必要としない場合には、入場整理券の取得は必要ありません。

令和2年分の確定申告について

令和2年分の確定申告については、入場整理券の発行などにより入場が制限されますので、時間的な猶予が厳しくなってくることが予想されます。これを機会にご自宅でe-taxにより電子申告を始めてみてはいかがでしょうか。

また、公的年金の受給者の方は、確定申告期間以前からの相談が可能ですので、2月15日以前に税務署に行って、確定申告を済ませておくことをおすすめします。

入場整理券を利用して確定申告会場に行かれる方は、当日配布の場合、何度も足を運ばなくてはならなくってしまいますので、国税庁のLINE公式アカウントによるオンライン事前発行をおすすめします。

ここまで記載してきた内容は国税庁発表のものになりますので、税務署によって多少対応が異なる部分もあるかと思います。何かご不明な点がございましたら、管轄の税務署にご確認ください。



税理士 中村 武志

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