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「確定申告の納税方法について」

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確定申告の納税方法

確定申告を行う場合、申告した所得税・消費税を申告期限までに納税していかなくてはなりません。
納付書を利用して金融機関又は税務署で納税していく方法が一般的ですが、その他にも納税方法がいくつかありますので、ご自身の状況に合わせて色々な納税方法を選択していくことができます。
ここでは納付書以外の他の納税方法について記していきたいと思います。


振替納税

振替納税とは、預貯金口座から口座引き落としにより、国税を納付する方法です。
事前に税務署又は金融機関へ「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を提出することで口座引き落としすることができます。
振替納税のメリットとしましては、他の納税方法ですと申告期限までに納税しなくてはならないですが、振替日は申告期限後になりますので、少しでも納税を遅らせることができます。

令和2年分の確定申告書の振替日は、下記の通りとなります。

税目 法定納期限 振替日
申告所得税 令和3年3月15日 令和3年4月19日
消費税等 令和3年3月31日 令和3年4月23日

また、令和3年1月から「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」をe-taxで提出することが可能となります。

電子納税

電子納税には、ダイレクト納付とインターネットバンキング等を利用した納付方法があります。
ダイレクト納付は、事前に税務署へ「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」を提出することで、届出をした預貯金口座から振替により、簡単な操作で即時又は期日を指定して納付することができます。
また、令和3年1月から「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」もe-taxで提出することが可能となります。
インターネットバンキング等を利用した納付方法は、e-taxにより申告書を提出した後にインターネットバンキングやATMなどにより納税することができます。
電子納税はe-taxによる申告のみ利用することができ、紙による申告の場合は利用することはできません。

クレジットカード納付

クレジットカード納付とは、「国税クレジットカードお支払サイト」を利用して、国税をクレジットカードにより納付する方法です。
クレジットカード納付の場合、10,000円ごとに決済手数料が76円(税抜)かかります。
クレジットカード納付の場合はクレジットカードがあれば、いつでも・どこからでもサイトを経由して納税することができます。

QRコードを利用したコンビニ納付

QRコードを利用したコンビニ納付とは、「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」を利用してQRコードを作成して、作成したQRコードで国税をコンビニで納付する方法です。
QRコードを利用したコンビニ納付の場合、30万円以下の納税に利用が可能です。
利用できるコンビニは、ローソン・ミニストップ・ファミリマートなどが利用できます。

納税方法の選択

前述の通り納税方法はいろいろな選択肢があります。
電子納税・クレジットカード納付・QRコードを利用したコンビニ納付は、他の国税を納税するときにも利用することが可能です。
ご自身の状況に合わせて納税方法を選択していくことが可能ですので、確定申告の時の納税の参考にしていただければと思います。




税理士 中村 武志

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