DREAMJOB Innovation Lab

若手士業イノベーション協会×DREAMJOB Innovation lab「マイナポイントの活用」

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消費税増税とマイナポイント
令和1年10月より消費税が8%から10%に増税されました。それに伴い、令和1年10月から令和2年6月までの9ヶ月もの間、「キャッシュレス・ポイント還元事業」として、中小・小規模事業者に対してキャッシュレス決済をした際に2~5%を還元する制度で、増税後の消費の活性化・キャッシュレス決済の普及を目的として導入されました。
そちらが終わり、令和2年9月からは増税後の消費の活性化・キャッシュレス決済の普及、さらにマイナンバーカードの普及を目的として、「マイナポイント事業」として、マイナンバーカードを活用したポイント還元する制度が開始されます。

マイナポイント事業の概要

マイナポイント事業とは、マイナンバーカードを使って選んだクレジットカード・QRコード決済・電子マネーなどのキャッシュレス決済サービスで、チャージまたは買い物をすると、チャージ金額または購入金額の25%分のポイント(上限一人当たり5,000円)がもらえる制度です。

マイナポイント事業の事前準備

ここでは令和2年9月から開始される「マイナポイント事業」について、開始前から事前にできる準備についてまとめていきます。

まず、マイナポイントをもらうには電子証明書付きのマイナンバーカードの取得が必要になります。以前からマイナンバーカードを取得されている方も電子証明書の有効期限が切れていないか、有効期限が切れている場合は更新の手続きが必要となります。

次に、マイキーIDの設定が必要となります。マイキーIDの設定にはスマートフォンまたはパソコンからの設定が必要で、スマートフォンの場合アプリなどをインストールして、マイキーIDを設定していき、パソコンの場合「マイキープラットフォーム」のサイトからICカードリーダを利用してマイキーIDの設定をしていきます。

次に、キャッシュレス決済サービスの選定と登録が必要となります。キャッシュレス決済は一つだけ登録することが可能であり、アプリまたは専用サイトにて登録が可能となります。

御自身でスマートフォン・パソコンを使って登録することができない場合でもマイナポイント手続スポットとして、市区町村窓口・郵便局・コンビニなどでの手続ができる端末が設置されています。

マイナポイント事業の利用

令和2年9月よりチャージまたは買い物のお支払によりマイナポイントとして、各社のポイントが付与されます。チャージまたは買い物のお支払のどちらでポイントが付与されるかは各社対応が異なりますので事前に確認が必要です。

マイナポイントは令和3年3月までの制度となりますので、それまでに20,000円をチャージまたお支払で5,000ポイントが付与されるものです。

また、各社が「上乗せキャンペーン」として、マイナポイントの登録・利用により、5,000ポイントとは別に独自でポイントを上乗するキャンペーンも行っています。登録できるのが一社ということもあり、ユーザー獲得のためにポイント付与などのキャンペーンを行っています。

主な「上乗せキャンペーン」は下記の通りとなります。

  • d払い:最大で2,500円相当のポイント付与
  • PayPay:抽選で最大100万円分のPayPayボーナス付与
  • Suica:1,000ポイント付与+抽選で2,000ポイント
  • WAON:最大で2,000WAON付与
  • nanaco:500ポイント付与+抽選で最大50,000ポイント
  • 三井住友カード:抽選で10,000ポイント付与

※各社キャンペーンの条件が異なりますので、詳しくは各社HPを御確認ください。

まとめ

マイナポイント事業は最大で5,000円+αと金額的には大きな還元ではありません。しかし、既にマイナンバーカードをお持ちの方、確定申告の電子申告などでマイナンバーカードが必要となるため、これからマイナンバーカードを取得される方は、一手間で還元を受けることができる制度となりますので、有効活用してみてはいかがでしょうか。



税理士 中村 武志

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