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それでは老人ホームを選ぶ際にどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?老人ホームは、入居者にとっての住まいとなる場所です。しかし、入居費用や本人の介護度、職員や他の入居者の雰囲気など、どこを見るべきが迷ってしまいますよね。そんなときに押さえるべきポイントについて学んでいきましょう。
【ポイント】 希望施設条件を明確にする
10人の介護が必要な高齢者がいれば、10通りの希望が存在します。どこの誰にとってもベストな老人ホームといったものは存在しません。そのため、まずは希望施設条件を明確にすることが大切になってきます。老人ホーム選びにおける希望条件をさらに整理すると以下のとおりとなります。
- 1.身体の状態を把握する
生活に必要な介助、必要な医療行為、認知症の症状、食時制限など。 - 2.予算を明確にする
預貯金の金額、不動産等の資産の把握、年金や生命保険などの収入など。 - 3.エリア・周辺環境
自宅からの所要時間。かかりつけの病院への通院の必要性、本人の希望など。 - 4.趣味趣向
本人の趣味、自宅での過ごし方、退職されるまでの仕事内容など
【ポイント】 現場を見に行く・体感する
また、いくら条件面がクリアしていても、実際に施設へ行ってみたら「イメージと違う・・・」ということがあるかも知れませんし、逆に「想像していたよりずっとキレイ」ということもあるかも知れません。
百聞は一見に如かず。現地を体感することはとても大切です。その際に見るべきポイントの例を以下のまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- ・スペース(広さ、明るさ、衛生面、バリアフリー、臭い、エアコンの有無など)
- ・生活サポート(食事のメニュー・個別対応、飲酒・喫煙の可否、入浴回数(週)、外出・外泊、家族の宿泊、掃除・洗濯の回数(週)など)
- ・職員(あいさつ・対応、日中・夜間の介護・看護体制、有資格者数など)
- ・医療体制(協力医療機関、病院までの送迎の有無、重介護者・医療行為対応など)
- ・費用(入居金、償却期間・返還金、クーリングオフ、利用料金以外の雑費など)
また見学にオススメの時間は①11時~13時、②14時~16時の2つです。
①の時間は入居者が自分の部屋から出ていることが多いため、職員もそれに合わせて職員も通路などにいることが多いです。そのため、入居者や職員の表情や様子を感じやすく、施設の生の雰囲気を知るにはもってこいです。
一方、②の時間帯は昼食後のレクリエーションや訪問医療や訪問歯科などを行っていることが多いため、普段の入居者の生活を感じることができます。
なお、①と②の間の時間帯は、入居者がそれぞれの部屋に戻ってしまい、介護スタッフも休憩していることが多いので、なかなか施設の空気を感じることができません。
「人の動き」がある①、②の時間帯に見学すると短時間の見学でも雰囲気がつかめます。
【ポイント】 パンフレットやホームページの情報にご用心
ほとんどすべての老人ホームでは、パンフレットを発行していたり自社のホームページを作成していると思います。当然、詳しく施設の情報が記載されていますが、老人ホームの運営状態は日々刻々と変動します。
例えば、「2部屋空きあり」とホームページに記載があったので連絡してみたら既に満床になっていた、「看護師常勤」と記載があったので見学時に確認してみると既に先月退職していた、など状況は既に変化していくものです。
また、老人ホームに限らずにどこの組織であっても自社の建物や設備は美しく見せたいと思うものです。パンフレットの建物写真がとてもきれいなのに、実際に見てみるとそうでもない、、、何てこともあるかも知れません。
このような点を考えても、やはり実際に見学に行ったり、体験宿泊等を行ってみることで、本当のその老人ホームの雰囲気がわかると思います。家族でしっかりと話し合いを行い、現地に足を運び体験をして、老人ホームの施設長や相談員にもじっくり話を聞いてみてください。
どんなことにも対応できるわけではないと思いますが、しっかりと話を聞いてくれて、誠実に対応してくれる施設なのであれば、良い老人ホームと言えるのではないでしょうか?
ひまわりライフサービス株式会社:リーブス倶楽部運営会社 代表取締役 本松 紳司
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