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大阪相続・遺言・事業承継サポートセンター×DREAMJOB Innovation lab 1.「相続対策」における大いなる勘違い」

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1.「相続対策」における大いなる勘違い

(1)「借金して不動産購入」は本当?

「相続対策」と聞いたときに、「借金して不動産を買いましょう!」という話はよくあります。相続は税だけで語れるものではありませんが、相続”税”という観点からは、一定の効果が得られるのは事実です。ただ、なぜ効果があるのか、理解しているでしょうか?

(2)「借金」は相続対策ではない!

お客様の中には、「借金をして相続税を減らしたい」とだけおっしゃられる方がいます。「借金」そのものが相続対策であるように理解しているのです。
ここははっきりとさせておきますが、「借金」自体は相続対策にはなりません
相続税の計算は、簡単に言えば「資産-負債」です。「借金すると負債が増える!」と思ってしまいがちですが、同時に現預金という「資産」も増えるので、相続税を計算する上では何も変わらないのです。

(3)効果があるのは「不動産購入」!

多くの場合、不動産は実際の購入価格より相続における財産の評価額の方が低くなります。さらに、その不動産を他人に貸した場合などはその効果もより高く、その評価の減少分だけ相続財産が減る→相続税も減る、という流れです。

(4)正確な理解と納得ある対策が必要!

こうした誤解が生まれるのは、雑誌や知人の話から早合点してしまう、銀行員や不動産業者からの営業活動により、十分な情報が得られていないなどといった理由が考えられます。
こうした勘違いは、あらゆる場面で起こりうるものです。勘違いに基づいた対策を実行してしまわないよう、専門家へじっくりと相談し、ご自身が納得される対策をお取りください。

ウィズアップ税理士法人 税理士 住友 泰輔

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