
マーケティングやビジネスを学んでいる皆さんは、おそらく「プロダクトアウト」ではなく、「マーケットイン」の考え方が重要だという話をよく聞いたことがあるでしょう。そして、意識していることと思います。
簡単に言えば、商品先行で考えるのか、市場先行で考えるのかという違いです。
この考え方は、一般的には商品設計の際によく用いられます。
しかし、実は「ノウハウを活用する際」にも、私たちは意識せずにプロダクトアウト型の思考になってしまうことがあります。
たとえば、さまざまなマーケティング商品や情報を手に入れると、「このメソッド面白そうだから使いたい!」や「このノウハウを使って売上を上げたいなぁ」と思うことがよくありますよね?
実は、その思考がプロダクトアウト型の思考なのです。
「この商品を売りたいからどうすれば良い?」という思考と、「このノウハウを使いたいからどう使ったら良い?」という思考は、ほぼ同じですよね(笑)?
そのため、「ノウハウやスキルを学んでいるのに成果が出ていない…」という状況が生じることが多いのです。
それは、お客さんを置き去りにして、「ノウハウを使いたい」というプロダクトアウト型の思考になってしまっているからです。
逆に言えば、そのポイントさえ意識すれば、ノウハウも効果的に活用できますし、うまくいく確率もぐっと上がります。
たとえば、あるマーケティングのノウハウを手に入れたとします。
プロダクトアウト型の思考では、そのノウハウを使いたいと考え、「このノウハウを使って売上を上げたいなぁ」という欲求が先行します。
しかし、マーケットイン型の思考では、まずは自分のターゲット市場や顧客のニーズや課題を理解し、「どのような価値を提供すれば彼らにとって魅力的か?」という視点が先行します。
他にも具体例を挙げて考えてみましょう。
例えば、あなたがウェブデザインのノウハウを学んだとします。
プロダクトアウト型の思考では、「このノウハウを使って素晴らしいウェブサイトを作りたい!」という欲求が先行します。そして、自己満足で自分がデザインしたウェブサイトを作成することに力を注ぎます。
しかし、マーケットイン型の思考から入ると、まずはクライアントのニーズやビジネス目標を理解し、「このウェブサイトがクライアントの課題を解決し、成果につながるデザインなのか?」という視点が先行します。
お客さんの立場に立って考えることで、デザインの選択やアプローチが変わります。
結果的に、マーケットイン型の思考でアプローチすることで、クライアントのビジネスに本当に価値を提供できるウェブサイトが生まれます。
ほんのちょっとした思考の差ではありますが、結果に大きな差が生まれます。
今の自分の思考がどちらになっているか、ぜひチェックしてみてください。
Fluff Up Support 代表/若手士業イノベーション協会 代表理事 岩脇政憲




