DREAMJOB Innovation Lab

これからを創造するお役立ち情報 イノベーションラボNews

発行 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
編集 DREAMJOB Innovation Lab

「 日本株を始めるなら知っておきたい日経平均 」

コラム読者の皆様こんにちは!
内山会計の内山でございます。

この記事では一般の方へ向けた金融・税務に役立つ豆知識を、税理士・会計士としての立場から、わかりやすく解説してまいります。

本記事執筆時点(2023年5月25日)で日経平均株価が3万円を超えており、バブル後の最高値を更新しました。ちなみに、過去の最高値は3万8,915円87銭となっており1989年の年末に記録しました。

そんな日経平均株価ですが、これから資産運用を始めようという方の場合、「日経平均ってそもそも何?」と疑問を抱かれるかもしれません。そこで、今回のコラムでは『日本株を始めるなら知っておきたい日経平均』と題し、日本の代表的な経済指数である「日経平均株価」に焦点を当て、その意味や日本経済との関係、そして株高をきっかけに投資デビューしようとしている方に向けて始める前の注意点について解説します。
ぜひ最後までお付き合いください。

日経平均株価とは何か?

日経平均株価は、日本経済新聞が算出している株式市場の代表的な指数です。簡単に言えば、日本の主要な株式銘柄の株価の平均値を表しています。日本経済の状況や株式市場全体の動向を把握する上で重要な指標であり、経済のバロメーターとも言えます。

市場の株価すべてを対象にしているわけではなく、東京証券取引所のプライム市場(旧第一部)に上場されている約2,000銘柄の内、225銘柄を日本経済新聞社が選定し算出しています。そのため、日経225とも呼ばれています。

日経平均株価と日本経済

日経平均株価と日本経済は密接な関係があります。日本経済が好調であれば、企業の業績も向上し、株式市場にポジティブな影響を与える傾向があります。逆に、経済の低迷や不安定な状況では、株価は下落する可能性があります。

冒頭お話した過去最高値はバブル真っ只中の1989年12月でしたが、そこからわずか9カ月後の1990年10月には一時2万円割れを起こしています。正にバブル崩壊スタートの時期に当たりますが、わずか9カ月で半値近くにまで落ちてしまうのは恐ろしいことですね。
ともかくそこから30年以上が経過し、ようやく3万円台を回復してきたわけです。

「日経平均株価も上がってきたから投資をしてみよう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ただし、投資を始める前に注意していただきたい事もあるのです。

投資を始めるその前に

株式市場は常に変動するものであり、リスクも伴います。経済の不確実性や国際情勢の変化、金融市場の動向など、様々な要素が株価に影響を及ぼします。そのため、投資を行う場合は十分な情報収集とリスク管理が必要です。

投資初心者の皆さんには、以下の点に注意して投資を考えていただきたいと思います。

①リスクとリターンのバランスを理解する:高リターンを狙う投資には高いリスクが伴います。自分の投資目標やリスク許容度に応じて、適切なポートフォリオを構築しましょう。

②長期的な視点を持つ:株式投資は長期的な成果を期待するものです。短期的な株価の変動に左右されず、将来の成長や企業価値の向上に注目しましょう。

③分散投資を考える:リスクを分散するために、複数の銘柄や業種に投資することが重要です。投資信託やETFなどの商品を活用することも検討しましょう。

④基礎知識の習得:投資には基礎知識が必要です。株式市場の仕組みや企業分析の方法などを学習し、自己啓発に努めましょう。

また、投資初心者の方には専門家のアドバイスや情報を活用することをおすすめします。信頼できるファイナンシャルプランナーや証券会社のアナリストなど、投資に関する専門知識を持つ人々からのアドバイスは、投資判断の参考になるでしょう。

今回のまとめ

日経平均株価は株式市場の代表的な指数であり、日本経済との密接な関係があります。将来の日本株の展望は予測困難ですが、経済の成長や政府の経済政策などが株価に影響を与える要素です。

「今株が上がっているから買ってみたい」と思うことは決して悪いことではありません。しかし、投資初心者の方は基礎知識の習得とリスク管理の重要性を学び、自己の投資目的やリスク許容度に合わせ、長期的な視点で資産形成を考えることを強くお勧めいたします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

*本記事は投資・運用初心者の方へ向けて執筆しています。各種金融商品を購入される際は、目論見書や重要事項説明書をよくお読みいただき、納得・理解したうえで投資を始めてください。

税理士法人内山会計 公認会計士・税理士 内山典弘

【著者関連記事】
●「生命保険と相続税」
●「マーケティンク゛基礎知識関係性のマトリクス」

当該コラムは、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の協力のもとに、DREAMJOB Innovation Lab(運営:株式会社DREAMJOB)が運営管理しております。