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発行 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
編集 DREAMJOB Innovation Lab

「物価高から家計を守る!」

コラム読者の皆様こんにちは!
内山会計の内山でございます。

この記事では一般の方へ向けた金融・税務に役立つ豆知識を、税理士・会計士としての立場から、わかりやすく解説してまいります。

物価高が止まりません。10月より6700品目以上の食料品が値上げされ、家計や企業へ影響を与えています。皆さんも「何でも高くなったなぁ…」と思っているかもしれませんが、家計を物価高から守るために何か行っている対策はあるでしょうか?

今回のコラムでは「物価高から家計を守る!」と題し、個人でも出来る物価高対策を紹介していきたいと思います。国の物価高対策も予定されてはいますが、まず自分で出来ることを始めてみるということも大切なことではないでしょうか。最後までお付き合いいただければ幸いです。

節約はつらくないところから

「物の値段が上がった。どうしよう?」
このような状況下で、恐らく多くの方は「節約する」という対策を取られることでしょう。

その選択は間違いではありませんが、節約する物については慎重に見極める必要があると言えます。例えば数円安いガソリンスタンドを探す、数十円安いスーパーを探すと言ったことは確かに節約に繋がりますが、時間や労力を要する代わりに見返りが少ないものです。

つまり、上記のような手間がかかる割に見返りが少ない節約は「つらい節約」と言えます。反対に手間が少なく見返りの大きい節約は「楽な節約」と言い換えられます。

では楽な節約とはどのようなものが上げられるでしょうか?

通信費の見直し

家計における出費として大きいものは何でしょうか?

・住宅ローン
・車関係の維持費
・通信費
・教育費

などが上げられると思いますが、この中で一番簡単に見直し出来るものは通信費であると言えます。一昔前はショップや家電量販店に行かなければ契約の見直しが出来ませんでしたが、近年ではスマホから簡単に契約内容の変更が可能となり、他社へ乗り換えることすらスマホのみで完結できる時代となりました。

あくまで個人的な感覚になりますが、一般的な使い方をされる方で月のスマホ料金が機種代を含め5,000円を超えている場合は節約が必要と言えるでしょう。
格安SIMや大手キャリアのサブブランドを活用すれば、月5,000円以内に抑えることは容易いですし、これから年末にかけて各社が契約確保のためキャンペーンを打ち出しますので、うまく活用することが出来れば最新機種をタダ同然で手に入れられる可能性も存在します。

スマホ代を削減することが出来れば、その効果は毎月現れることになりますので、楽な節約手段としては最優先で取り組むべきものと言えるでしょう。

資産を物価高に合わせる

本コラム執筆時点で1米ドルは147円ほどです。
物価高に合わせて円安というダブルパンチを食らっている現状ですが、そんな時だからこそ自身の資産も物価高に合わせ、為替リスクに巻き込まれにくい体質へ変化させるべきでしょう。

そのために日本円で預金しているだけでは“合わせてある”状態とは言えません。
具体的には、毎週外貨を手数料の安いネット銀行等で積立購入することや、インデックス型の投資信託を積立NISAで購入することなどが上げられます。

日本円で預金をしている=相場は関係ない

という考えをする方もいらっしゃいますが、それは間違いです。日本円の価値は毎日、毎分、毎秒変わっています。物価高プラス円安の現状では預金だけをしている方の場合、知らない内に自身の資産価値が下がり続けている状況です。

払うお金は固定化し、貯めるお金は変動へ。

これは家計を守る考え方の一つであると言えますので、最低限の予備費を除いた部分は積極的に日本円以外へ投資をしてみることをお勧めいたします。

今回のまとめ

何でも「自己責任」と言われる時代ですが、家計に関しては昔から自己責任で成り立っていたと言えます。政策金利や為替相場は一般人の我々がどうこう出来るものではありませんが、それらの変動に巻き込まれないような強い家計作りは今からでも始めることが可能です。

これから年末にかけて何かと出費も多くなるかと思いますが、これを機会に物価高に動じない強い家計作りを始めてみてはいかがでしょうか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

*本記事は投資・運用初心者の方へ向けて執筆しています。各種金融商品を購入される際は、目論見書や重要事項説明書をよくお読みいただき、納得・理解したうえで投資を始めてください。

税理士法人内山会計 公認会計士・税理士 内山典弘

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